このページでは、細入地域の特産品『細入らっきょう』について紹介します。
らっきょうの里、細入
ラッキョウは、80年ほど前からこの地域で作られています。
「細入といえば、らっきょう」という感じで
地元の人にも認知度が高く、岩稲温泉「楽今日館」の名前の由来ともなりました。
過疎化などの影響で、昭和・平成の頃と比べると
出荷量は減っていますが、
地元の伝統作物として生産が続いています。
令和7年には「細入らっきょう」として
「とやまテロワールベジ」に選定されました。
『細入らっきょう』は、収穫後に地元で甘酢漬けに加工して販売しています。
植え付けから収穫まで
ラッキョウは植え付けから収穫まで、多くの手作業が必要です。
植え付け(8月〜9月)
お盆の頃から9月にかけて、ラッキョウの植え付けを行います。
一粒ずつ、手作業で丁寧に植えていきます。
雑草管理(9月〜5月)
ラッキョウの生育期間中は、雑草の管理が欠かせません。
除草剤などの農薬はできるだけ使わず、土寄せなどをして生育を管理します。
冬を超えて翌年の初夏まで、根気よく続けます。
開花(11月)
ラッキョウは晩秋にピンク色の花を咲かせます。
甘づ漬けのツンとした香りと辛味からは、ちょっと想像できない可愛らしさです。
収穫(6月〜8月)
植え付けからおよそ10ヶ月後、翌年の夏に収穫期を迎えます。
一株ずつ手作業で掘り取っていきます。
収穫されたラッキョウは、そのまま出荷されるものと、加工にまわるものに分けられます。
甘酢漬になるまで
根切り調整
収穫後すぐのラッキョウは、根と葉がついた状態です。
それらを手作業で切り落とし、加工できる形に整えます。
塩漬け
塩漬けにして、およそ3か月間、乳酸発酵させます。
塩抜き
清水に丸2日間さらして塩抜きします。
細入地域は、県内有数の豪雪地帯。
豊富な雪解け水が、ラッキョウの加工にも利用されています。
本漬け(甘酢漬け)
塩抜きしたラッキョウを、甘酢に漬け込みます。
味がなじむと、おなじみのラッキョウ漬けが完成します。
ラッキョウ収穫祭
毎年7月頃には「らっきょう収穫祭」を行っています。
収穫したてのらっきょうは、生のまま食べてもシャキシャキと美味しく、天ぷらや焼きらっきょうなどもおすすめです。
たくさん収穫したら、ご家庭でらっきょう漬けも楽しめます。
ぜひ、収穫祭へお越しください!
「とやまテロワールベジ」とは
日本一野菜を作っていない都道府県って、
どこかご存知でしょうか?
首都圏の東京?大阪?・・いいえ、ここ富山県です。
富山は豊富な降水量に恵まれ、
お米どころとして水稲栽培盛んです。
一方、野菜に関しては長年、生産量が全国最下位。
そこで富山県では、土地の個性(テロワール)を感じられる
県内各地の野菜・果物・花などを盛り上げて要!!と、
「とやまテロワールベジ」という取り組みを始めました。
ここ細入地域で特産品として生産されているラッキョウが、
令和7年度「とやまテロワールベジ」に『細入らっきょう』として選定されました。
テロワールは、ワイン生産の盛んなフランスで生まれた概念です。
ワインの味わいや品質は単に酒造りの技術だけで決まるのではありません。
例えば、原料となるブドウの味わいや品質が大きく影響します。
ブドウの味や品質は、ブドウが栽培される畑の土の性質や気温の影響を受けます。また、育てる方法によっても変わります。
ワインの味はその土地の自然や文化がまるごと影響しあって完成するという考え方です。
つまりテロワールとは、農産物の育った気候、土壌、地形、標高等の自然環境と、そこに暮らす人々が紡いできた風土、伝統などの文化や歴史が織りなす、土地の個性のことです。
「特産品はらっきょう」の謎
細入の人なら誰もが「この地域の特産品はらっきょう」と知っています。しかし、よく考えると不思議です。現在、らっきょう畑はわずかで、生産量も多くありません。それなのに、なぜ今も細入を代表する特産品なのでしょうか。
その謎を追うため、富山テロワールベジへの選定をきっかけに調査を始めました。すると見えてきたのは、らっきょうと細入の自然、歴史、そして人々の暮らしを結ぶ意外な物語でした。
次のページから、「細入らっきょう」の謎を一緒に探ってみましょう。
忙しい人のためのあらすじ
お時間のある方は、次のページから始まる「細入らっきょう」の謎解きにお付き合いください。
これは、地域の自然と調和し、歴史に寄り添う「こころの特産品」の物語です。
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(近日公開予定)